利休の黒茶碗ばなしで、目からウロコ・・・。

今日は1日、PCの前で仕事仕事(そのお話は、また後ほど)042.gif

で・・・さきほどひと休みで、おやつを食べていたとき
何気なく、BSジャパンの番組を見ていて
思いっきり、目からウロコが落ちました027.gif
私が知らなかっただけなのか、
それとも皆さんも、あまりご存じないことなのか・・・。
わからないので、ブログに載せておきますね。

見ていたのは、2009年に放映されたものの再放送で
「パリに薫る東山文化 ~禅の心 香・茶・花〜」という番組。
(番組の内容は、こちらを)
番組自体も面白かったのですが、私が惹かれたのは
ニューヨークから駆けつけた武者小路千家の千宗屋(せんそうおく)若宗匠さんが
千利休の茶碗に込めた深い美意識について語ったところ。

利休といえば、ご存じ茶の湯の大家。f0036716_1557208.jpg
それまでの茶道の流れを
変えたことでも
知られていますよね。
茶室のしつらい
器選びetc・・・。
なかでも“利休の黒茶碗”は
大河ドラマの「江」でも
よく登場するほど有名。
でも、利休が好んだ茶碗たちは
それまでの茶碗とは
似ても似つかぬものでした。

それまでの茶碗は薄手かつ繊細で
今で言うなら、スタイリッシュなルックスのものが主流。
また、製作時にかなり高温で焼かれて仕上げるため
かたく、壊れにくいのも特徴だったそうです。

でも、利休が使ったのは、上の写真のような茶碗。
(これは、イメージとしてご紹介している参考の画像です)
番組では、パリの博物館に設置されている同じ雰囲気の茶碗の前で
千宗屋さんが、語っておりました。
彼曰く、「語弊があるかもしれませんが
こういう茶碗は、これまでの茶碗と比べれば“できそこない”。
見た目もだけれど、この手のものは焼きの温度も低いので
土の成分がまだ残っているため、壊れたりもしやすい」と。

でも、それが逆に、とてつもない魅力を含んでいるというのです。
私が思わず“利休、すっごーい!”と叫んでしまったのも、そこ027.gif

どういうことかというと・・・。

これまでの薄くて繊細な茶碗にお抹茶が入ると
器の熱伝導がいいため、茶碗自体もすぐ、熱くなってしまいます。
つまり、その熱さは即、茶碗を持つ手のひらにも、口元にも伝わり
“熱い”ということで
茶碗の存在感(つまり異質感)を、強く認識させてしまう。
そのせいで、そこにお茶との距離感を作ってしまう・・・。

でも、利休の好んだ黒茶碗をはじめとする土ものの茶碗は
これまでの茶碗より低温で焼かれているため
土の成分が残っており、同時に厚手に作られてもいる。
・・・つまり、熱伝導が低いため
お茶を入れても、熱くならない。
それどころか、持つ手には、まるで体温のような
頃合いのいい温もりとして伝わり
ぽってりとした飲み口も、唇の当たりがちょうど心地よい・・・。
つまり、茶碗自体がまるで身体の一部と化したように
異質感がなく、その存在を消してしまうという
これまでの茶碗とはまったく逆の効果があるというのです。
その結果、茶碗自体がカラダや魂の一部と感じることで
よりお茶が近いものとなり、高い一体感が得られる・・・と。

利休がこういった茶碗を選び、愛したのは
そういうところにあるのではないか、と
千宗屋さん、「あくまでも私の考えではありますが」と話しつつも
解説しておられました。

何度もかきますがなんかね、私本当に、目からウロコでした005.gif

ひとつの器に対しても、そんなところまで体と心で体感し
感性を研ぎ澄まして、選び使っていたのだなあ・・・。

これぞまさに、道を究めた(極める)人のもの選びの目。

ものづくりをする者としてはもちろん、
ひとりの人間として、とってもココロの栄養になったお話でした。
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by hamiko-tane | 2011-09-04 16:42 | 心に残る言葉 | Comments(0)


ハンドメイドクリエーター&おうちごはん探求家 蔭山はるみのお気楽日記


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